人生からの問い◆詩「問いは」

◆コロナの時期だったからだろうか、「この人生にどんな意味があるのか?」と、問うてみたくなる時があった。
◆アウシュビッツを生き抜き、『夜と霧』の作者V・E・フランクルは、問うのは人ではなく人生なのだと言う。
◆「私たちは問われている存在なのです。私たちは、人生がたえずそのときそのときに出す問い、「人生の問い」に答えなければならない」*と。
◆「あなたが人生に絶望しても、人生はあなたに絶望していない」*ともV・E・フランクルは言う。
◆人生の出す問いに自分なりの答を出しながら前へ進むそれ自体が、生きることではなかろうか。答を出すことではなく、答を出そうともがくこと、それが生きることではなかろうかと思うようになった。今日は詩「問いは」。
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問いは
   藤川幸之助
問いは
問われることも
問うことも
あまり得意ではなかった
ただそこにいて
自分に答えてくれる人を
待ち続けた
問いに
空は答えなかった
問いに
海も答えようともしなかった
猫は近づき
問いをなめ回した
犬は片足をあげ小便をかけて
どこかへ行ってしまった
答えが間違えていても
正解でも
答えがいくつも見つかっても
答えが無くても
問いには関係なかった
ただそこにいて
答えをまった
いや答えを待たないこともあった
ただ問いのまま
人に見つめられ
人の頭の中で
ぐるぐると巡り続けることが
実は問いにとっては
一番の楽しみだった
       詩集『おならの生きがい』(未刊)より       
*『それでも人生にイエスを言う』(春秋社 山田邦男 訳)
©Konosuke Fujikawa【詩*藤川幸之助】
◆自選・藤川幸之助詩集(致知出版)
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多くの方々に詩を読んでいただければと思っています。